自宅でボーカルレコーディングをする方法・コツと必要な機材

バンドに所属する方やシンガーソングライター、さらに歌い手など、音楽活動を行う方のなかには、自宅でボーカルレコーディングをする機会もあるでしょう。

近年、ボーカルレコーディングができる機材は安価に手に入るため、自宅でもレコーディングを行うことが可能です。ただし、スタジオでの録音とは勝手が異なることから、手順やコツを知ることが重要となります。

今回は、自宅でボーカルレコーディングを行う方法やコツを解説します。必要な機材も併せて紹介するため、自宅でボーカルレコーディングをしたい方は参考にしてください。

1.自宅でボーカルレコーディングする際に必要な機材

自宅でボーカルレコーディングをするときは、必要な機材を揃える必要があります。ここでは、必要な機材の一覧と役割や特徴、選び方を解説します。

◯パソコン
音楽編集ソフトを使用するためにも、パソコンは必須です。スペックは高ければ高いほど望ましいものの、使用するソフトウエアの動作環境を満たしていれば問題ありません。

◯音楽編集ソフト
音楽編集ソフトとは、ボーカルレコーディングに使用するインスト音源を鳴らしたり、マイクで拾ったボーカルを録音・編集したりするソフトウエアです。

音楽編集ソフトには、DTMとDAWがあります。DTMはデスクトップ・ミュージックの略語で、初心者の方や動画投稿であればDTMで充分です。 DAWはデジタル・オーディオ・ワークステーションの略語で、本格的なレコーディングを行いたい方におすすめだと言えるでしょう。

◯マイク
マイクは、ボーカルのレコーディングに欠かせないアイテムです。 マイクには、ライブ会場やカラオケなどでよく使用されるダイナミックマイクと、レコーディング用のコンデンサーマイクがあります。

ダイナミックマイクは、雑音を拾いにくく使う場所の影響を受けにくいため、初心者の方にもおすすめです。コンデンサーマイクは、音を拾う性能や音質に優れていますが、雑音も拾いやすくなります。 マイクの特性を踏まえて、録音環境や用途に合わせたものを選びましょう。

◯ヘッドフォン
ヘッドフォンは、DTMやDAWで再生したオケを聞き取るために必要です。スピーカーでも代用できるものの、スタジオと違って環境の影響を受けやすい自宅では、ヘッドフォンの方がおすすめとなります。

◯オーディオインターフェース
オーディオインターフェースは、パソコンと音楽機材を接続して、音の入出力や変換を行うための機材です。単に差込口としての用途だけではなく、音のクオリティにも関わるため、自宅録音においては重要な機器となります。

2.自宅でのボーカルレコーディングの手順

自宅でボーカルレコーディングを行う場合は、近隣の方への迷惑とならないよう、手順に従って行うことが重要です。

ここでは、自宅でボーカルレコーディングを行う際の基本的な手順を紹介します。各プロセスで抑えるポイントや注意点も併せて解説するため、参考にしてください。

2-1.録音する環境を整える

まずは、録音する環境を整えることが必要です。具体的な流れは以下の通りとなります。具体的な流れは以下の通りとなります。

レコーディングに必要な各種機材を部屋にセッティングする
オーディオインターフェースとマイク及びヘッドフォンを接続する
パソコンの電源を入れ、曲のカラオケ音源の再生とボーカルを録音するためのDAWソフトを起動する
レコーディングに使用する楽曲データを呼び出してスタンバイする
各種機材とパソコンの接続が正しく行われているか、オケの再生やマイクの反応が正しく機能しているかを確認・テストをする

2-2.オケの音量を確認・調節する

機材のセッティングが完了したあとは、録音する前に楽曲のオケの音質・音量を確認します。このとき、オケを再生するだけではなく実際に歌を歌い、オケと自分の声のバランスを確認しましょう。

オケの音量が小さすぎると、レコーディング中にノリやピッチを取りづらくなります。一方、音量が大きすぎると自分の声が聞こえず、上手く歌うことが難しくなります。

楽曲がしっかり聞き取れつつ、マイクで拾った歌声がオケよりも若干大きい程度に調整すると、バランスも取りやすくなるためおすすめです。

2-3.ボーカルを録音する

次は、ボーカルをレコーディングする工程です。3〜4本、多いときでも5本を目安にレコーディングを行います。 テイクが少なすぎると、編集する際に音源不足となる場合があります。一方、多すぎると集中力が途切れてしまうことにつながりかねません。
勢いを大切にしたうえで、5本程度までを目安に録ることがポイントです。
日をまたぐと、歌い方や声量が変化して編集が難しくなる場合もあります。1曲のレコーディングは1日で終えることが重要です。

2-4.録音したボーカルにエフェクトをかける

エフェクトとは音響効果を与えることです。ギターの音に歪みや立体感を用いるエフェクターは、名前を聞いたことのある方も多いでしょう。 ボーカルにおいても、不要な音を取り除いたり特定の音を前面に押し出したりと、さまざまなエフェクトをかけることができます。

レコーディングで録音した素の楽曲を、演奏と馴染ませて歌い手の良い部分が活かせるよう、エフェクトをかけることが重要です。

ポイントは、あくまで楽曲を良いものにすることが目的であるため、シンプルなエフェクトで歌声が活きる場合は、無理にエフェクトをかける必要もありません。 ボーカルの個性が埋もれたり、エフェクトが過剰になったりしないようミックスすることが重要です。

3.自宅でボーカルレコーディングする際のコツ

自宅でボーカルレコーディングを行ってみたものの、ノイズが入ってしまい音質が悪くなるケースは珍しくありません。

機材が整えられているスタジオとは勝手が異なるため、自宅でレコーディングをするときはコツの把握が重要です。

ここでは、自宅でのレコーディングを成功させるためのコツを解説します。

3-1.アクセサリーなど音が鳴るものは事前に外しておく

余分な音が混じらないよう、音の鳴るものは事前に外しておきましょう。

ミュージシャンはファッションにこだわる方が多く、レコーディングにおいてもオシャレさを重視する方がいます。その一環として、アクセサリーを付ける方もいるでしょう。しかし、 イヤリングやピアスといった音が鳴るアクセサリーは、ノイズの原因となる可能性があります。ノイズを避けるためにも、レコーディング時には外すことがおすすめです。

細かい部分ではありますが、少しのノイズで最高のテイクが台無しになることもあります。クオリティを下げる原因は極力取り払うことが得策です。

3-2.マイクスタンドに布団を被せて録音する

吸音設備が整っていない自宅でのレコーディングは、些細な音でもノイズとなるだけでなく、部屋の反射音を拾ってしまう問題に悩まされます。この場合、 マイクスタンドに布団を被せてみましょう。レコーディング用のマイクの周囲にコの字型に配置すると、吸音材の代わりを担ってくれます。代替としてバスタオルやタオルケットを使用しても構いません。吸音性の高い布団やタオルでマイクの周囲を囲うと、部屋の音の反射だけでなくノイズも防ぐことが可能です。

設備の整ったスタジオレコーディングと違い、自宅レコーディングにおいては、環境ノイズなどのさまざまな不確定要素が存在します。できる限りの対策を行い、クオリティが高められるようにしましょう。

まとめ

ここまで、自宅でボーカルレコーディングを行う方法やコツ、必要な機材も併せて解説しました。

自宅でボーカルレコーディングができれば、いつでも好きなときにレコーディングを行うことができます。必要な機材を揃え、正しい使い方とレコーディングのコツを押さえれば、自宅でも高いクオリティのレコーディングが可能です。

自宅でのレコーディングは、近隣に住む方に迷惑をかけてしまう可能性があります。周囲への対応も心掛けたうえで、ボーカルレコーディングを行いましょう。

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